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熱中症患者が増加傾向に。室内でも気をつけたい熱中症対策

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医療・病院

これから夏にむかい、気をつけなければならないのが熱中症と食中毒です。今回は熱中症対策についてのお話です。

人の体は常に体温を一定に保とうとしています。そこで大きな役割を担っているのは、体の50%以上を占める水分です。気温が上がって暑いと感じると、汗がでて皮膚の温度を下げようとします。さらに血液が全身を循環し、体温の上昇を抑えようとします。熱中症対策の第一は、お茶や水などを飲んで水分を補給することです。

次に大切なことは、少し汗をかいたら、水分と一緒に少量の塩分をとることです。血液中には、電解質といってナトリウムやクロライドなどのイオンが含まれており、暑かったり運動をしたりすると、体温を調節するために汗と一緒に体外に出ていってしまいます。しかし、塩分を取りすぎると、のどが乾いたり、血圧が上がりすぎたりして、かえって健康を損なうこともあります。市販のスポーツ飲料や経口補水液で、水分と電解質の両方の補充をするのが良いでしょう。

最近では、室内でもお年寄りが熱中症にかかることが多くなっています。お年寄りはもともと体内の水分量が少ない上に、暑さやのどの渇きを感じにくく、エアコンをつけるのを嫌がったり、夏なのに厚着をしたり、布団をかぶったりして、体の熱の放散が妨げられていることがあります。まず、部屋着と布団は薄いものにして、できればエアコンや扇風機を使用し、たびたび換気を行ってください。

最後に、風邪、パーキンソン病、高血圧などの薬には、発汗を抑えたり、体の水分量を減らしたりして、熱中症にかかりやすくするものがあります。このような薬を飲んでいる場合は、熱中症対策をしっかりと行うことが必要です。一度、お医者さんや薬剤師さんに確認しておきましょう。

古家敬三

プライマリ・ケア(初期診療)のプロ

内科医

古家敬三さん(古家医院)

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