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盛り上がるNISAの落とし穴。知っておきたい6つのこと

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NISA
投資信託

「少額投資非課税制度」NISA(ニーサ)の概要

盛り上がるNISAの落とし穴。気をつけたい6つのこと

投資で利益が出た場合は、納税が必要です。今現在の税率は10.147%ですが、平成26年からは20.315%になります。この税率が上がるタイミングで「少額投資非課税制度」のNISA(ニーサ)がスタートすることになりました。

年間新規投資100万円を上限とし、利益を最長5年間非課税にするもので、平成26年から10年間実施されます。 10年間で最大1000万円までの投資が可能。毎年100万円投資し、そのまま保有した場合、平成30年~35年の5年間は500万円分を非課税枠で投資している状態になります。

利用できるのは、「その年の1月1日時点で20歳以上の日本居住者等で非課税口座を開設した者」で、非課税口座は利用する金融機関へ申請して開設できます(一定期間毎の申請が必要。また申請には住民票の写し等が必要です)。

NISAのイメージ図

NISAの6つの注意点

①開設できる口座は「1人1口座」です。口座を開設する前に、自身が投資したい金融商品を扱っている金融機関なのか、また売買手数料・口座管理料等について確認した上で選択しましょう。
②非課税枠で購入した金融商品を売却しても空いた枠に再投資できません。そのため、少なくとも5年間は保有することを考えて商品を選択することをお勧めします。
③対象商品が限られています。上場株式、外国上場株式、公募株式投資信託等が対象で、公社債や公社債投資信託は対象外です。
④すでに保有している上場株式等を非課税口座に移管できません。
⑤100万円枠を使い切れなくても翌年以降への繰り越しは不可です。
⑥他の口座で生じた譲渡益や配当と損益通算ができません。非課税口座で株式等を売却し損をしても、損失は無いものとみなされます。また損失の繰越控除を行うこともできませんので、ご注意ください。

NISAでは損失の可能性が低い金融商品の選択が無難

損益通算をすることができないので、早急に大きな利益を求めるリスクの高いものを選ぶより、損失の可能性が低い金融商品を選択することが無難です。特に投資初心者は、どの金融商品に投資をしたらよいか迷ってしまうと思います。「新聞で勉強」「応援したい企業の株を購入する」等、自身の判断で購入するのもいいですが、信頼できる担当者に相談するのが最も安全といえるかもしれません。

最後に、投資をするにあたり「必ず利益が出る」ということはありません。また、そのような宣伝をすることは法律に違反しています。相談する担当者を選ぶための一つの目安にしてください。

佐々木茂樹

身近なお金の問題から人生設計までサポートするプロ

ファイナンシャルプランナー

佐々木茂樹さん(ファイナンシャルサービス株式会社)

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