五輪開催が生む「円換算できない効果」

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オリンピック開催で株価上昇の期待大

いよいよ2020年に開催されるオリンピックの開催地が決定します。今回の候補地はトルコのイスタンブール、スペインのマドリード、そして東京の3都市。招致のためのプレゼンテーションも最終戦を迎え、世界中が注目しています。

経済界では、株価への波及効果に期待が高まっています。これは、過去のオリンピック開催地において、開催決定から実際の開催までの間に、株価の上昇が顕著だった国が多かったからです。

では、オリンピックの開催が決定すると、なぜ株価が上がるのでしょうか？オリンピックが開催されるとなれば、選手や応援団を世界から受け入れるために競技場や宿泊施設の開発が行われ、交通網が再整備されます。大規模な建設は雇用を生み出し、消費拡大へとつながっていきます。また、オリンピックをきっかけに観光も促進されるため、開催地以外の観光地も潤うでしょう。東京都の試算によると、東京オリンピック開催での経済効果は3兆円ともいわれています。これらの経済活動が株価を刺激していくのです。

日本を発展させる「円換算できない効果」も

そして、株価上昇といった経済効果だけにとどまりません。東京オリンピックが開催されるとなれば、今から7年後のことです。確かに、今は「原発の汚染水問題」などが世界から厳しく問われています。しかし、開催に向けて、世界中の人々が安心して訪れられるように目標を設定し日本中が取り組めば、すさまじい「円換算できない効果」を生み出します。「7年後の夢にかける」。それは、とても価値があることです。現在は、将来に希望を見出せない時代といわれていますが、オリンピック開催は間違いなく子どもたちの未来に大きな夢を与えます。平和の象徴であるオリンピックは、日本をますます発展させるでしょう。

東日本大震災では、冷静で思いやりに溢れた行動で世界から賞賛された日本。過去にさかのぼれば、戦後わずかな時間で復興を遂げ、見事に昭和のオリンピックを成功させました。日本であれば、今抱えるさまざまな問題も解決しつつ、2020年にはスポーツの祭典の開催国として、すべてを兼ね備えた国になれるのではないかと思います。