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STOP!虐待、子育て疲れのママへ

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自分を追い込んでしまった結果、虐待につながることも

STOP!虐待、子育てに疲れるママへ

今、全国各地で親から子どもへの虐待による悲惨な事件が相次いでいます。誰にとっても育児は大変なものです。なぜ、大変なのでしょうか?まず、自分の時間がなくなり、ただひたすらに子どものために時間を費やさなくはならなくなるからです。

しかも、子どもは自分の思った通りの反応をしてくれるわけではありません。「泣く」という形でしかコミュニケーションをとれませんから、いつ泣き始めるかもわかりませんし、ミルクを飲ませてあげても、おむつを交換してあげても泣き止まないこともあります。本当は放っておいても良いこともあるのですが、泣き声を聞くと何とか泣き止ませたいと思うのが人の心情です。いつまで経っても泣き止まない子どもを見てイライラしたり、自分の育児が間違っていないだろうかと不安になったり、自分が悪いのではないかと思って落ち込んだりするのです。

こうした気持ちに襲われたときに最も良くないのは自分一人で抱え込んでしまうことです。実際、心の余裕がない状態ですから、どんどん自分を追い込んでしまいます。そうすると、理性で感情を抑えられなくなり、それが時として虐待につながることもありえます。

育児に不完全な部分があっても子どもは育つ。休むことも大事

そんなとき、知ってほしいことがあります。それは、「育児に完璧な育児などない」ということ。他の誰とも接することなく、一日中、子どもとだけの時間を過ごしていると、「自分はダメな親だ。きっとこんな親は他にはいない」といった考えに支配されていきます。そんなことはありません。他の親だって同じで、できていないことはいっぱいあるのです。適当に流せるか、真面目すぎて自分を追い込んでしまうか、その差だけです。大事なのは親の心の余裕です。心の余裕から生まれてくる子どもへの愛情です。「あなたのことを愛しているよ」という思いさえがあれば、実際の育児に不完全な部分があっても子どもは育ちます。

心の余裕を持つためには、体を休めることも大事です。家事を家族に手伝ってもらったり、手を抜いたりして自分を休めましょう。「家事もできない怠け者で情けない母親」などと思わないでください。親だってひとりの人間なのですから限界があります。限界を超えると自分をコントロールできなくなりますから、体を休めるのも重要な仕事なのです。

育児は一人で抱え込むにはあまりにも大変な仕事です。できればパートナーにも気持ちを打ち明け、味方になってもらえると心が救われます。ともに育児に取り組んでもらえると、心の余裕も生まれてきます。中には離婚してしまっていたり、夫の理解を得られなかったりすることもあるでしょう。そんなときは自分の親に協力してもらったり、心の専門医のところに相談に行って援助を求めたりするのも良いかもしれません。パートナーほどではないにしても、誰かに今の気持ちを打ち明けることで、心にいくらかの余裕を取り戻せるのではないかと思います。

“心の医療”のプロ

泉和秀さん(いずみハートクリニック)

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