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花見日程で失敗しない天気予報利用法

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3月中旬から4月中旬までは暖かい日が続く

花見の日程決めで失敗しない天気予報の見方

「気温は平年を上回り、暖かくなるでしょう」。天気予報を聴いていると、最近ようやくこのフレーズを聞くようになり、ホッとする日が多くなりました。今年2月のことですが、東京は2週連続で記録的な大雪に見舞われるという、とんでもない事態が起こり、関東地方全体でも大変な被害となりました。また、時折日本付近を覆ってくる強い寒気のせいで、気温がかなり低く推移する時もあり、この冬は何やら、天気的に「お寒い」ことが目立ったようです。

気象庁の発表する最新の1か月予報(毎週木曜日発表・最新は3月13日)によると、3月15日から4月14日までの関東地方は、平年に比べて晴れる日が多く、平均気温は平年並みか平年より高くなる(暖かくなる)確率が高くなっています。

特に3月中旬から下旬にかけては、平年並みか平年より高くなる確率が90%と、これはもう「ゼッタイだわ!」と、言いたくなるほどです。

4月の初旬から花見シーズン突入

桜の開花時期は、前年の晩秋から春先の気温が一番影響すると言いますが、関東地方の場合、晩秋は平年並み程度の冷え込みで、春先は少し寒さが長引きました。各社、桜の開花予想を発表していますが、この傾向だと、予想されている通り3月25日以降から開花し始め、4月のはじめ頃には一気にお花見シーズン突入ということになりそうです。

ただ、1か月予報というのは、天気予報の中でも予報期間の長い「季節予報」に属します。普通、天気予報は予報期間が長くなるほど、精度が落ちていきます。こういった性質を知らずに、季節予報だけを見て、「よし!この1か月は、晴れで気温が高い!」と決めつけて、旅行の計画やお花見の計画を立ててしまう人がよくいますが、これはもったいない!

目的によって天気予報の利用方法を変える

天気予報にはたくさんの種類があり、目標(旅行やイベントを計画している日や時期)に合わせて、適切な予報を利用することで、より有効に計画を立てることができるのです。例えば、今の時期からお花見の計画を立てるなら、まず、①1か月予報でいつ頃の週末に行うかを決めておく。②一週間前になったら、週間予報で金曜日にするか、土曜日にするかなど、具体的な日程を決める。③2、3日前になったら、短期予報でその日の天気や気温をチェックする。という具合に、長期の予報から次第に短期の予報を参考にして予定を絞り込んでいく、というのがオススメです。

とはいえ、計画は早めに立てなければならない状況が多いのが現実でしょう。1か月予報は1週間に1回、週間予報は1日2回、短期予報は1日3回発表されていますから、せめて、2日に1度ぐらいは、天気予報を利用してもらいたいな、そんな思いです。

資格試験合格を支援する気象予報士

佐々木恭子さん(合同会社てんコロ.)

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