近大が志願者数トップ、これからの大学選び

 | 塾長
熊谷 修平

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近畿大学が初の首位。東京都以外の私大としては初の快挙

近大が志願者数トップ、これからの大学選び今年、大学の志願者数ランキングに異変が起りました。初の首位に「近畿大学」が輝いたのです。これは、東京都以外の私大としては初の快挙。近年、志願者数では、明治大学が圧倒的な強さを誇り、5年連続で首位でした。しかし今回、その明治大学は3位に後退し、2位は早稲田大学という結果に。近畿大学は、去年よりも7462人も増えて1位の栄冠をつかみました。これは、決して偶然ではありません。

「近大マグロ」だけじゃない、志願者数トップの要因

まず、理由として挙げられるのは、近年、近畿大学が成し遂げた「世界で初めて卵からのクロマグロ養殖に成功した」という話題でしょう。今や銀座などにも出店し、テレビ・新聞などを通じて知名度が格段に上がったことが影響しているのは間違いありません。これまで決して全国区ではなかった近畿大学の名前を関東でも多く聞くようになり、志願者増につながったといえそうです。しかし、志願者数トップの要因は、それだけではありません。

近年、どの大学も、受験生の多様なニーズに応えようと新たな学部を開設したり、さまざまな受験形式を導入して複数回受けられるようにするなど、少子化の時代にあって、受験生集めに必死です。その中にあって、今回、近畿大学は、その独自の方法でも注目を集めました。

例えば、時代に合わせて着実なマーケティングからの「全ネット出願」に踏み切ったことや、「奇抜でメッセージ性のある広告」を打ち出したこと、個性を出すために教員一人一人をメディアへの取材に応じさせる戦略、13学部中8学部が理系という中で女性用の施設の充実性をアピールしたことなど。一朝一夕ではないさまざまな工夫が実を結んだ結果と言えそうです。この流れが来年以降も続くかどうかは不明ですが、従来の方法から一歩脱却した「大学アピール」といえるでしょう。特に、ネット出願については、今の学生に馴染むところでもあり、時間短縮も実現できることから大きなメリットとして受け入れられ、今後も各大学対応していくものと思われます。近畿大学がとった情報発信における戦略は、他大学へ影響することは必至です。

「志願者を多く集める大学」が「本人にとって良い大学」ではない

一方で、大学側が受験生を集めようと、さまざまな工夫を凝らす中、受験生にとって大切な点は何でしょうか。まず注意が必要なのは、「志願者を多く集める大学」が必ずしも「本人にとって良い大学」というわけではないということです。大学は、自分の未来に直結する場であり、大きく将来を左右する場です。大学側が受験生を集めようと必死に情報を発信していく中で、受験生にとって何より大切にしてほしいのは、あくまで「自分の将来を考えた大学選び」。大学側が出す情報に振り回されるのではなく、その情報をできるかぎり集め、自分の未来を考えるための材料として利用することを期待します。

簡単なことではありませんが、大学側が出す情報を多く知り、興味を持って考えることで、「本当に自分に合っている大学」や「自分の将来」などが見えてくることもあります。情報を多く大学側が出してくれる時代だからこそ、自分自身に照らし合わせて慎重に見極めてほしいと思います。

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