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神奈川で咲く「スプラッシュレッド」の魅力

神奈川でスイートピー「スプラッシュ」の育成に成功

神奈川で咲く「スプラッシュレッド」の魅力

神奈川県農業技術センター(平塚市)では、2013年秋、新しいタイプのスイートピー「スプラッシュ」の育成に成功しました。花びらの両面に鮮やかな刷毛目模様が入っているのが特徴で、「スプラッシュブルー」と「スプラッシュパープル」の二色がすでに販売されています。

今回、このスプラッシュシリーズの第三弾として新たに育成された「スプラッシュレッド」は、白地の花びらの両面に赤朱が中央から広がるように一本一本繊細に描かれています。まるで、蝶々が空を舞っているよう。 幾つも重なり合ったフリルのような花びらが上品で愛らしいですね。 まさに自然が生んだ芸術作品です。欧州の夏咲き品種と日本の冬咲き品種などを掛け合わせた新品種で、 早くも人気を集めています。

甘くスパイシーな香りで大人の雰囲気が漂う

スイートピーは、数多くの花の中で、最も芳香性が高いと言われています。爽やかなグリーンを帯びたベルガモットやピーチなどを甘いバニラやフローラルのベールで優しく穏やかに包み込んだ香りです。中でも、スプラッシュレッドは、他と比べてより甘く、かつスパイシーで、大人の雰囲気を漂わせています。

イギリスのエドワード朝のアレクサンドラ王妃は、可憐な花姿と気品ある香りのスイートピーに魅了され、お祝の場では装飾としてスイートピーをふんだんに用いたそうです。後にスイートピーは、エドワード朝を象徴する花となり、次第に一般にも広まっていきました。ヨーロッパでは、ベッドルームにスイートピーを飾り、ルームフレグランスとして香りを楽しんだとも言われています。

スプラッシュレッドと春の花を入れたキュートなバスケットアレンジ

スイートピーで思い出に残るウェディング

今年3月、「キングの塔」と言われる神奈川県庁大会議場で結婚式が行われました。その会場の飾り付けに「スプラッシュ」が使われ、可憐な花姿と優美な芳香で新郎新婦、参列者を魅了しました。スイートピーの花言葉は、「門出」「ほのかな喜び」「優しい思い出」「永遠の喜び」、(桃色)「繊細」「優美」、 (白色)「デリケートな喜び」。結婚式にまさにぴったりのお花と言えます。

最後に豆知識を。スイートピー(Sweetpea)とは、英名で文字通り「甘い豆」という意味です。 原産地は地中海沿岸で、マメ科レンリソウに属し、 学名はLathyrus odoratus L.と言います。和名は「ジャコウエンドウ」。1695年に修道僧クパーニによって発見され、その後イギリスで園芸植物として改良され発展しました。スプラッシュレッドは、現在、藤沢市と寒川市の二つの農園で販売されています。

チョコレートやレンガ色のグリーンを合わせてスタイリッシュな花束に

優れた審美眼と技術で指導するフラワーデザイナー

広井智子さん(BLANCMOU(ブラン・ムー))

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