ミセスに多い「空の巣症候群」

 | 心理カウンセラー
北見 由紀

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子どもが独立して巣立っていった後の「寂しさ」がミセスを襲う

ミセスに多い「空の巣症候群」女性は40代後半から50代にかけて、家族のライフサイクルの変化や女性ホルモンの低下(更年期)に伴い、自信喪失やうつ傾向など、気持ちが不安定になる場合があります。中でも、子どもたちが独立して巣立っていった後の「寂しさ・物足りなさ・親としての役割喪失感・虚無感・落ち込み」が大きいものを「空の巣症候群」と呼んでいます。

これは、外に出るよりも家の中にいるのを好み、子育てへの没頭が強い専業主婦に多くみられる症状です。その他、「空の巣症候群」になりやすい人の傾向として、「手抜きができない良妻賢母」「無趣味でストレスをためやすい」「人付き合いが好きではない」といったことが挙げられます。さらに、自分の体力の低下や夫とのコミュニケーションが少ないことも加わって、何もかもが空しく感じられてしまいます。

子ども以外の楽しみを見つけ、夫婦関係を見直す

この虚無感や寂しさを乗り越えるには、子ども以外の楽しみや趣味、生きがいをみつける必要があります。しかし現実的には、自分が没頭できるものにすぐに辿りつけるかどうかはわかりません。そこで、まずは無事に子どもを自立させることができた自分に、休息やご褒美を与えてください。「欲しいものを買う」「興味のあることを挑戦してみる」「友人と旅行に出かける」など。家族に気兼ねしなくて良い自由な時間が戻ってきたと、無理にでも思うことが大切です。

また、同時に夫婦間の関係を見直してみます。専業主婦の中には「夫が仕事や趣味で忙しく、かまってくれない。寂しい」と感じている人も少なくありません。こういう人は「好きなことをするのは、自分勝手なのでは?」「仕事を頑張っている主人に申し訳ない気がする」という思い込みがあるので、主体的に動けないのです。誤解を解いてお互いが心地よく過ごすために、パートナーと話し合ってみましょう。将来に向けての価値観を統合していくためにも良い機会です。夫との信頼関係の確認が自己肯定感の回復を助けます。

社会参加して対人ネットワークが広がれば幸福感や健康度が増す

私たちは、家庭の中の一個人であると共に、社会の一員です。社会参加して対人ネットワークが広がれば幸福感や健康度が増してきます。楽しみや趣味も他者との関わりによって高められていきます。徐々にでも自分が広く能動的に動いてみることで、母以外の自分や、生きがいといえるものが見出せてくるのではないでしょうか。

人格の発達は、青年期など若い世代に必要とされがちです。しかし、中年期以降もサイクルの移行と共に、危機を感じライフスタイルの調整に迫られることで、その人に成長する機会が与えられます。次の段階に移行するときの葛藤を肯定的に解決できるかどうかで、その後の人生に与える影響が変わってきます。

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