「女性の時代」到来を見据えた心構え

 | 産業カウンセラー
自念 真千子

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男女平等の度合いを示す指数、日本は105位の現実

女性活躍の時代へ 将来を見据えた心構え今、女性の働き方が大きく変化しようとしています。安倍晋三首相が、成長戦略の中核にあげているのが「女性の活躍」です。しかし、これは日本が先進国の中で女性活用が遅れていることの裏返しともいえます。世界経済フォーラムがまとめた男女平等の度合いを示す「ジェンダー・ギャップ指数」で日本は105位。2008年の98位より後退しています。

このレポートによると、1位は5年連続のアイスランドで、最も男女が平等に近い国となります。2位フィンランド、3位ノルウェー、4位スウェーデンまでは前年と順位が同じで、欧州が上位を占めています。アジアの中で1位は前年同様フィリピンで、前年の世界8位から順位を上げて5位になりました。その他、中国69位(前年69位)、韓国111位(前年108位)、インド101位(前年105位)となっています。

日本の成長には「女性の活躍」が不可欠な時代に突入

このような状況の中で、政府の成長戦略は、25歳から44歳までの女性の就業率を2020年までに73%に高める計画をしています。日本の女性の就業率は、従来M字型カーブを描き、25歳過ぎから44歳くらいまでが大きく下がる傾向にあります。これは、寿退社を「良し」とし、女性は「出産・子育て・専業主婦」という役割を担うことで、日本社会が大きく成長してきた「高度成長期の産物」を今なお引きずっている様相です。

これからの日本が少子高齢化の中で成長していくには、「女性の活躍を抜きには、ほぼ考えられない」時代に突入したのだと思います。具体的な問題としては、結婚後などに働き始めた女性が直面する「103万円・130万円の壁」が挙げられます。この制度はおそらく縮小に向い、それと同時に働くことで所得を得やすいような制度へと移行する気配です。「配偶者控除の縮小」や「保険料を払う年収基準の引き下げ」などは、これを裏付けています。

世の中が変わる。「どうありたいか」を考え選択する勇気を

若い世代には、結婚しても子どもができても「働き続ける道を探すことが、これからの女性のキャリアデザインのベースになる」と話をしています。一度退職をした女性たちには「できるだけ早く、社会現場へ復帰すること」を提唱しています。世の中の変化のスピードは速いため、社会現場に身を置くことでその状況を体感し、慣れることが大切です。現場を離れて主婦歴が長くなると、再就職は不利になってしまいます。そして、多くの人の再就職時には、パートからのスタートです。そこで抱える問題が「103万円・130万円の壁」となるのです。

前述しましたが、世の中のルールが変わろうとしています。自分自身が、「扶養枠を外れて正社員で働くことが得か損か」と同時に、ルールが変わるであろう5年後・10年後に「自分がどうありたいか」もしっかりと考えて、選択をしていく勇気も必要ではないでしょうか。

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