子どもの心に傷を負わせる危険な言動

 | 心理カウンセラー
北見 由紀

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「心理的虐待」の検挙数も年々増加

子どもの心に傷を負わせる危険な言動子どもの情緒の安定や発達は、特定の他者=親(または、それに代わる養育者)との安心感・安全感を軸とする情緒的絆に支えられています。子どもが虐待やネグレクトなどの不適切な環境下に置かれると、身体的・知的だけではなく、情緒の発達にもマイナスの影響がもたらされるのは言うまでもありません。

ここ数年は、社会的な意識の高まりによって、児童虐待の相談や通報は増加傾向にありますが、犯罪としては成立しにくい「心理的虐待」の検挙数も年々増えているようです。

しつけの範囲を超え、子どもの心に傷を負わせるリスク大の言動

身体的な暴力も、かつては「しつけの一部」と見なされることが多かったように、心理的虐待も線引きするのは難しいと言えます。そこで「しつけの範囲を超え、子どもの心に傷を負わせるリスク大の言動」として、どのようなものがあるかを例を挙げてみたいと思います。

○言葉による脅し
○失敗したら詰め寄る
○無視・冷淡な態度
○食事を与えない・遊ばせないなどの罰
○兄弟と比べる・差別して扱う
○毎日ダメ出しばかりする
○自尊心を傷つけることをわざと言う
○親自身の問題を子どものせいにする
○父母のどちらかが暴力や暴言で支配するところをたびたび見せる
○全部親が決めて意志を持たせない

日常の中でこのようなことが繰り返されれば、たとえ目には見えなくても子どもの気力や自身への信頼を奪っている危険性は大きいのです。

自尊心が著しく傷ついたままだと非行や不登校を引き起こすことも

特に子どもが青年期に入ると、自分自身に目を向け、生き方や存在意義を追求し始めるようになってきます。身体的特徴や、家族、性格、能力、自己価値観、人間関係、他者からの評価など、さまざまなな内容をもとに「自分」というイメージを形作っていきます。もしも子どもの「自尊心=自分自身に対する評価感情」が著しく傷ついたままだとすると、「社会の中で一定の役割をもった自分」を自覚していくプロセスの中で、「どうせ自分なんて」と強い劣等感を抱いたり、さらには非行や不登校・引きこもりなどを引き起こしてしまうこともあります。

親自身も知らないうちに子どもの自尊心を傷つけてしまっていることはないか?些細なことでも「その子らしい役割」はないか?日々のしつけや言動について、再検討してみてみると良いと思います。

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