「空気を読む=消極的」か?思考停止に陥らないためのヒント

 | 心理カウンセラー
宮本 章太郎

この記事を読むのに必要な時間の目安: 約 1 分

空気を読むことが、思考停止につながる?

「空気を読む=消極的」か?思考停止に陥らないためのヒント先日、ビジネス系のニュースサイトにて、「空気を読むことが、思考停止につながる」との記事を目にしました。確かに、今や日本の社会は「空気を読む」ことばかりに終始し、自分で考えることを忘れてしまっているのかもしれません。しかし、空気を読むことが消極的になる原因となるものの、空気を読まずに少しでも周りとズレたような反応をすれば、途端に仲間外れにされ、イジメの標的になってしまうこともあります。

では、どうして空気を読むことが消極性を生み、自分で考えられなくなる原因となるのか。まず、考え、考えさせられるというのは、課題やプレッシャーでしかありません。課題やプレッシャーを楽しめるような人なら話は別ですが、多くの人は辛い思いを避けようとし、なるべく考えないように消極的になっていきます。

思考停止の悪循環に陥ってしまう

それとは対照的に、「空気を読むのだから、周りや状況をよく考えている」との意見もあります。しかし、実は空気を読み、考えているのではなく、ただ周りに気を遣っているだけです。一見、よく考えているように見えても、実は考えているのは自分のことばかりになります。「どうしたら仲間外れにされないか」「どうしたら周りに必要とされるだろうか」という防衛本能や承認欲求からくる心理が働いているわけです。

しかも、この心理は無意識に働くため、本人が意識しているわけではありません。このような心理が働けば、自分のことばかり考えて物事を客観的に見ることができなくなり、徐々に思考が自分の内側に向いてしまい、周りに対して消極的になります。

すると、「自分はこんなにダメな人間なんだ」と自分を責めるようになり、周りに対して気を遣うも、なかなか合わせられず、期待に応えられない自分を更に責め続け、最終的にはどうしたらいいのかわからなくなって思考停止の悪循環に陥ってしまうのです。

空気を読むことを優先して思考力を失わない

つまり、空気を読み過ぎれば自分を責めてしまう心理が働き、物事に対して消極的になるばかりか、思考が停止して何も考えられなくなる危険性もあります。思考停止や自分で考えないことは、「責任逃れ」とも言い換えられます。そもそも、考えて行動すればそこには必ず責任が生じ、何も考えず他人任せにしていれば、自分は無責任でいられます。やはり、何かを考え、考えさせられるというのは、課題やプレッシャーでしかなく、何とか避けようとしてしまうのではないでしょうか。

ただでさえ空気を読むのに必死で疲れているにも関わらず、その上、責任を負わされるなど、プレッシャー以外の何物でもありません。今やビジネスにおいても発想力や思考力といった「考える力」は、あらゆるシーンで求められています。しかし、いくら考える力のある人でも、一度考えられなくなり消極的になれば、うつ病などの精神疾患を患って社会復帰を困難にさせます。本人や周りの人間はもちろん、企業にとっても大きな痛手となるため、空気を読むことを優先して思考力を失わないように気を付ける必要があります。社会全体としても、メンタルヘルスなどの取り組みに力を入れていく必要があるでしょう。

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