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世界から注目される日本のウイスキー

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世界では以前から高評価の日本のウイスキー

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NHK朝ドラ「マッサン」でウイスキーブームを起こしたニッカウヰスキー。
ある意味、「ニッカ」と双璧をなす「サントリー」の漁夫の利も大きく、両社とも国内市場では笑いが止まらい程の売れ行きを示しました。
しかし、それは国内での事であり、世界ではだいぶ以前から日本のウイスキーは高い評価を受けていたのです。

2001年に英国ウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」が主催したコンテストで、ニッカウヰスキー「ニッカシ ングルカスク余市10年」が1位を獲得。2003年に開催された「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で、サントリーの「山崎12年」がついに日本初のウイスキー部門で金賞を受賞。2015年には世界で最も権威のある賞である「ワールド・ウイスキー・バイブル」に於いて「山崎シェリーカスク2013(サントリー)」が堂々のトップに輝きました。21世紀に入り世界中の名だたるバーがニッカやサントリーをこぞって取り扱いしているのが、日本のウイスキーを取り巻く世界の状況なのです。

日本人気質が込められているのが人気の秘密

このように世界的には日本のウイスキーの評価は非常に高いので、破竹の勢いで深刻な品薄状態にあるのも頷けます。
では、なぜそれほどに注目されているのでしょうか。
ウイスキーの生産国は現在、スコットランド、 アイルランド、アメリカ、日本の主要5か国に加え欧州で12か国、オセアニア、アジアで5か国を加えた22か国で生産されています。どこの国でも共通するウイスキーの熟成には空気、冷涼な夏と適度な湿度が重要になります。

勿論、日本の主要メーカーであるニッカウヰスキーやサントリーの持つ蒸留所も国内で最適地を厳選し、そこに蒸留所を構えています。
国産ウイスキーの歴史は1923年山崎蒸留所(現在のサントリー)が発祥です。英国など15世紀から続く伝統的エリアからすると歴史は遥かに浅いのですが、それを跳ね返すだけの日本人特有の「人」「熱意」「思い」の三位一体が生み出したウイスキーが「ジャパニーズウイスキー」なのです。

日本人気質である「妥協を許さない」技術開発や常に研究心を絶えさない勤勉さが大きな要因になっているのは間違いありません。
更に欧州とは違い南北に長い日本の国土は軟らかい水を生み出す地形にあります。伝統的「和食」との取り合わせを踏まえて、その味わいは控えめで上品、そして繊細な味わいに、この優しい水を使う事がジャパニーズウイスキーの真骨頂。
本場の技術をベースに日本人流にアレンジし試行錯誤の上、新しい「ジャパニーズウイスキー」を目指した「日本人」の「魂」の集積と言えるでしょう。【優しくてそして美しい味わい】まさに日本の伝統的侘び寂の風景と重なります。
益々今後「ジャパニーズ」ウイスキーの需要は伸びることでしょう。

北海道人として「余市」の復刻を願う

ニッカウヰスキー の聖地「余市」。
「余市」で蒸留された10年、12年、15年が昨年姿を消し終売となりました。北海道人としてはいつかまた「余市」の復刻を願うところではあります。世界じゅうで品不足を招いている日本のウイスキー。
生産を増やしても、決して妥協することなく日本人らしい「職人気質」を貫き続けて貰いたいものです。

北海道産酒や全国の国酒の良さを発信するきき酒のプロ

鎌田孝さん(合同会社タックドゥープランニング)

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