運動デキる子にするためには?

 | スポーツトレーナー
川口 博正

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スポーツを通じて人間力も身につける

cd4922df16e3289da35a6c65cfd19f7d_mスポーツ万能な子はいつの時代もヒーローですが、ほんの一握りの存在です。
しかし自分の子どもにもそのような存在になってほしいと願うのは、いつの時代も親の常ではないでしょうか。

また、生きる力をつけるためにもスポーツを習い、胆力をつけてほしいと願う親御さんも多いようです。
そこでスポーツの習い事について様々な角度から考察してみたいと思います。

昔と比べても広がる運動格差

あまり考えたくはないことですが、最近は親の収入格差が子どもの学力格差だけではなく、運動格差にもつながってきています。
塾通いをすることで遊ぶ時間が減り、外遊びができるような場所も減り、ゲーム機やスマホの普及も影響し【体を動かす場所】=【専門的なスポーツ指導を受ける場所】になったことで、専門的なスポーツ指導を受ける子と受けない子に大きな運動格差が生まれています。

このことは東京都統一体力テストの結果を見るとより明確になるのですが、都心部に住む富裕層の子どもは、遊び場が少ない環境であるにも関わらず、専門的な指導を受ける生活的な余裕があるために体力テストの評価が高くなっているようです。

増えつつある専門的なスポーツ指導を受ける場

東京以外でも都市部では多種多様の習い事があり、大手スポーツクラブが学童保育事業にも乗り出し、小さいころから専門的な指導を受けられる環境にあります。
世界で活躍しているスポーツ選手の多くが小さいころから専門指導を受けている影響もあり、最近では早いうちから本格的な指導を受けさせる傾向にあります。

少子化により、子ども一人にかけられる金額が上がってきていることも要因と考えられますが、東京オリンピック・パラリンピックの招致が決まり、この傾向は更に加速していくと思われます。

小学校低学年や幼児期の環境が運動神経に大きく影響

私はクラブチームというまさに専門的なスポーツ現場で陸上競技を指導していますが、年々不器用な子が増えていると思います。

陸上競技は走る・跳ぶ・投げるというスポーツの基本要素が含まれているだけに強く感じることができるのだと思いますが、私のクラブでは小学3年生から入会できるため、それ以前の小学校低学年や幼児期の環境が運動神経に大きく影響していることを肌で感じています。

適切な時期に適切なトレーニングを行う重要性

上記のことから裕福な家庭に生まれ、幼児期の環境や専門的なスポーツ指導を受けることで運動デキる子が育ちやすいということはわかりました。

しかし、誰もが裕福な家庭に生まれるわけでありませんし、単に幼児期から専門的な指導を受ければ良いということでもありません。
大切なことはスキャモンの発育曲線を理解し、適切な時期に適切なトレーニングを受けさせることです。

5~8歳のプレゴールデンエイジ

私が最も大切だと感じているのがこのプレゴールデンエイジです。
専門的な技術を学ぶよりも遊びながら複雑な動作を自然に身につけていくことが重要です。
この時期に運動デキる子の基礎が形成されるため、とにかく楽しくたくさん遊べる機会を与えてください。

9~12歳ゴールデンエイジ

プレゴールデンエイジで運動の楽しさを知り、複雑な動作が可能な体になっていれば、専門的なスポーツ技術を身につけやすくなっているので、この時期に専門的な技術を身につけさせていきます。

13歳以降ポストゴールデンエイジ

中学生の時期は呼吸循環系の能力が向上するため、持久力をつけるには最適です。
高校生の時期は骨格筋の発達が著しいため、筋力をつけるには最適です。

このように段階的に適切なトレーニングが提供できる環境こそが運動デキる子を育みます。
目標を持って取り組み、失敗や成功を繰り返しながら自己肯定感もついていければ精神的に強い子どもが育ちます。

3月は新しい習い事を探している親御さんも多いかと思いますが、心身ともに成長できるような環境を選ぶ参考にして頂けたら嬉しいです。

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