子育てにおける夫婦の意見の違いをどう乗り越えるか?

 | 心理カウンセラー
福田 育子

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子育てにおける夫婦の意見の違いは育った環境の違いも影響

 夫、妻それぞれが育ってきた環境、経験等が異なるのですから意見に違いがあるのは自然なことです。
夫婦の意見の違いを効果的に解決するには 子どもを含めた冷静な話し合いがベストです。

養育者は自己肯定感、自立心、責任感にもつながる「自分の人生を自分でコントロールしているという感覚」を日常生活の中で育てていくことを意識する必要があります。
意見の違いは子ども本人の気持ちや考えを聞くことで何の問題も無く解決するかも知れません。

子どもへの接し方は自分が育った環境を踏まえて

カウンセリングの中でクライアントさんから子ども時代の家庭の状態を伺います。
家庭が安全で安心できる場であったのか否かはその方の自己肯定に関わる大きな要素の一つになります。

「ふと目を覚ますと父と母が言い争う声が聞こえてきました。時々私の名前が出ていたので私のことでケンカしているのだと思ったんです。幼稚園の頃のことです。普段は仲が良いと思っていたのでとても驚きました。私が何か悪いことをしたのかと思いました。」
ご両親はそのお子さんの習い事のことで意見が異なり言い争いになったと成人してから知ったそうです。

家庭内暴力には至らないケンカですら子どもの記憶にはっきりと残り、自分が何か悪いことをしたのかもしれないと自分を否定的に見るきっかけになっていくのです。

2013年7月1日のサイエンスポータルのサイトに「福井大学子どものこころの発達研究センター教授 友田明美氏のコラムがあります。
ここには子ども時代に家庭内暴力を目撃した成人と健常対照群の脳皮質容積の比較画像が載っています。
そして精神病へのリスクが高まると述べられています。

親を含めて養育者は自分のイライラ、腹立ちといった感情をぶつけるのではなく、コントロールする必要があると言えます。

子どもを交えて話し合う習慣を作ることが重要

また、個人差がありますが 子どもは8ヶ月~2才半には自主性、2才~9才には意志、5才~8才には意見、7才~12才には連帯する力が出てくると言われています。
また「自分の感情のままに行動するのではなく、その場で適応的に行動できる自己調整力」も 両親を交えた話し合いの中で育てていくことが出来ます。

経済的、時間的等の限度も子どもに示したうえで「話し合って決める、解決する」姿勢を持つことを意識するだけでも、発する言葉が変わってきます。
子どもを含めた平和な話し合いを日常生活の一部にします。話し合う習慣が無い場合は楽しいことを決めることから始めます。

「おやつか夕食を一緒に作ろうか?何を作りたい?」「今度の休み、どう過ごそうか?どこへ行きたい?」一人一人が対等の立場で意見を言える状態を保つようにします。
話しあう時間も15分、20分とタイマーをかけて決めておきます。
内容によっては一度の話合いで決まらなくても良いのです。

自分の気持ちや意見を言葉にして表現する、他者との考えの違いを知る、話し合いで解決していくという体験が大切なのです。
この積み重ねは子どもにとって社会に出てからの大きな力にもなっていきます。

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