長期化する避難生活で心配なエコノミークラス症候群を防ぐためにすべきこと

 | 柔道整復師
伊藤 勇矢

この記事を読むのに必要な時間の目安: 約 1 分

避難生活の長期化で健康対策が重要に

5~10歳の若返り、高齢者の身体機能が向上したわけ4月に熊本で起こった地震によって、今もなお避難生活を強いられている人たちが多くいらっしゃいます。
心からお見舞い申し上げます。

避難所の生活は決して自由ではなく、不安も多くあると思われます。
車内での生活を余儀なくされている、避難所で他の方に気を遣いながら小さく固まって寝ている人も多いでしょう。

集団生活の利点を使い、普段なら一人ではやらない、ラジオ体操や身体を伸ばしたり、セルフケアを、みんなで一緒に実施していくのはどうでしょうか?

全国にいる私の仲間(医療従事者、運動指導者)も被災地の現場で活動しています。
一人でできないこともみんなで協力しながら、自分たちの身体を守る。
これは私自身が被災した経験から一言添えたいと思います。

一刻も早く、復旧に向けてと気持ちばかり焦りますが、物資が行き届かない状況や
避難生活が短期間で改善されるとは思えません。
震災からの復興に時間がかかることは筆者も震災を体験しているため非常にもどかしい気持ちです。

しかし、今を生きねば明日はありません!
今、避難所生活を送る上で最も脅威となっているのがエコノミー症候群です。

エコノミークラス症候群 生死に関わる症状も

そもそもエコノミー症候群とは、飛行機などに長時間座っていることで足の深部静脈に血栓ができて血行不良を起こし、発症することが多いので、このような名前で呼ばれています。

症状としては、足にできた血栓が血管を通じて肺に達し、そこで詰まると、胸痛、呼吸困難、失神等の症状が出現します。
症状によっては生死に関わる大変危険な状態にもなるのです。

誰にでも発症する可能性はありますが、中でも高齢者、肥満の人、女性、手術後長期臥床を強いられている人がなりやすいと言われています。

予防策としては、こまめな水分補給、足趾を動かすなど、ストレッチやマッサージが有効とされています。
これによって、深部静脈へのアプローチがなされ、血流を促し循環が良くなるのです。

ここでは、水分補給、ストレッチやマッサージ以外でエコノミークラス症候群を防ぐための予防法を3つ紹介いたします。

[1]仰向けに寝て足を上げる

靴や靴下など締め付けるものを取り除くだけでも血流が詰まるのを和らげることができます。
その上で、仰向けに寝て心臓の高さより足を上げます。
その状態で、踵でお尻を軽くトントン叩くように足をバタバタさせるのも効果的です。
寝ながら簡単にできるので筋肉量の少ない高齢者や女性でも試してもらいたい予防法です。

[2]同じ姿勢を続けないことを意識する

座っている姿勢などで寝ていると、どうしても血流は下へ下へ(足下の方へ)いきがち。その姿勢を長時間続けると筋肉の少ない女性などは筋肉によるポンプ作用が使いにくくなるので、エコノミークラス症候群を発症しやすくなります。
したがって、意識して足を伸ばしたり、体の位置を変換することが重要。寝ている姿勢でも発症するので要注意です。

[3]こまめに歩く

予防の為にも普段からこまめに歩き、上述した足の筋肉のポンプ作用を使うようにしましょう。
長時間、同じ姿勢を強いられる場合は、1時間おきに席を立ったり、寝ている場合は、朝起きたら即、屈伸したり、足の指と指の間に手の指を差し込み、足を握った状態で足首回しなどを行うのも有効です。

以上の事を踏まえ、エコノミー症候群の予防に気をつけてもらえると幸いです。
1日も早い復旧に向けて!!

参考:厚生労働省【深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防Q&A】

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