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人前で気になる口臭 その原因と防ぐために心掛けること

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医療・病院

口臭にはさまざまな原因がある

人前に出るとき気になる口臭。自分ではなかなか気づきにくいもの。
その口臭にはさまざまな原因があります。
① お口の中が原因の臭い
② 胃腸などの消化器官からの臭い
③ 肺や気管支からの臭い
④ 鼻からの臭い
大きく分けて以上の4つです。

そのうちの約80パ-セント以上はお口の中に原因があると言われています。
そこで今回は、お口の中が原因である口臭についての防止対策についてご説明致します。

お口の中の口臭原因とその対策について

お口の中の口臭原因には1)虫歯や歯周病による細菌の増殖 2)舌の表面についた汚れ3)唾液分泌の減少による口腔内乾燥 4)唾液自体の臭いが考えられます。
ではそれぞれの原因と対策について説明します。

1)虫歯や歯周病を引き起こす正体は細菌です。そしてその細菌の特徴はものすごい悪臭を放つ事です。
対策としては歯科医院で治療をしっかりしてもらう事と日頃の歯磨きです。
しかし、この歯磨きがなかなか難しいのです。
何故なら皆さん、歯って何本あるか知っていますか?親知らずを除いても上下で28本もあります。
そして1本の歯には表側・裏側・歯と歯の間そして咬む側と5つの面があります。
その部分すべてに汚れを残さないように磨く訳ですからそれはもう大変な作業となります。
従って、いくら頑張って歯磨きをしても磨き残しができる訳です。
その対策として、定期的な歯の清掃が重要になります。

2)舌の表面に付いた汚れ
これも口臭の大きな原因です。
歯は磨くけれど、舌の表面をきれいにする意識はほとんどないと思います。
つまり舌の表面は放置区域となり細菌類が付着していきますので、週に1度でも軽く清掃をして下さい。
この時、注意してほしい事はごしごし磨かないようにして下さい。
あまり頻繁に舌を磨くと味覚に異常がでる可能性もあります。
舌の表面は味覚を司る器官ですので清掃はほどほどにです。

3)唾液分泌減少による口腔内乾燥
年齢とともに唾液の分泌量は減少しますが、実はそれだけではありません。
唾液分泌量減少の原因として、歯磨き剤や液体洗口剤の大量使用などが考えられます。
歯磨き剤や液体洗口剤などには様々な化学物質が含有されています。
それらを必要以上に使用すると唾液の分泌量に微妙な影響を及ぼす事があるようです。
唾液の量が減少すると、お口の中が乾燥しやすくなり細菌が増える事で口臭が強くなります。

皆さんは朝起きた時に口臭が強いと感じた事はありませんか?
それは、寝ている時に唾液の量が減少した事でお口の中の細菌が増えたのが原因です。
口腔乾燥症は、その唾液量の減少が日常的に生じてくると考えて下さい。
その対策は、まず歯磨き剤や口腔洗口剤の使用量を少なくする事。
日常対策としては、舌を小刻みに動かす事やガム等を使って咬む頻度を増す事。
そして唾液腺のマッサ-ジを頻繁にする事です。

4)唾液自体の臭いが原因の場合
これは普段の生活習慣が大きな要素を占めると考えます。
肉中心で睡眠時間が短くストレスを多く抱えている人は唾液の臭いが強くなりがちですので、生活習慣の改善が必要になります。
緑茶のようなカテキンやポリフェノ-ル含有の飲み物を含む事で唾液の臭いを緩和させると言った対策も有効と思います。

最強の口臭対策とは?

以上がお口の中が原因の臭い対策ですが、実はもう1つ重要な口臭対策があります。
口臭の原因の多くは細菌ですが、その悪臭を放つ細菌は新鮮な空気を嫌い、空気が薄くて高温多湿の所が大好きと言う特徴があります。
口臭を気にする人はどうしても人前で口を開く事が怖くて口を閉ざしてしまう傾向になります。
すると、お口の中は新鮮な空気が入らず、細菌が繁殖するといった条件が整ってしまい、ますます口臭が強くなると言った悪循環に陥りやすくなるので注意が必要です。

では、以上の事を総合的に考えた上で最強の口臭対策を考えてみましょう。
まずは、歯磨きをしっかり行ない、週に1度の舌の清掃をして、定期的な歯科医院での歯の清掃を行う事。
日頃はできるだけお口から息を吸って新鮮な空気を入れ、舌も小刻みに動かして唾液の分泌を促進させ、そして生活習慣を乱さない事。
これが最強の口臭対策だと思いますので、口臭が気になる方は是非実行してみて下さい。

歯の悩みに確かな技術と安心で応えるプロ

小池靖さん(ラポール歯科医院)

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