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聴き上手が話し上手と言われるワケ 聴くことの重要性 

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人前でうまく話すのが苦手な日本人は多い

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「人前でうまく話せるようになりたい」そう願う方は多く、また子どもに対してもそうなってほしいと望む親は多いですね。
コミュニケーション力が高いというのは上手に話せること、と多くの人は考えます。
実際上手に話すということの重要性は高く、仕事やプライベートで求められることが多いのは事実です。
とりわけ自分の意思をはっきり伝えるというのは、日本人にとって苦手分野でもありそれが出来るように教育されてきましたからなおさらです。

ただ、いくら話し上手になったとしても、それを聴いてくれる人がいないとそれは成立しません。
ペンギンを前に話すわけではないからです。
つまり、話し上手になれるかどうかは、話しを聴いてもらえる状態に出来るかどうかが重要なのです。

話し上手は聴き上手がつくっていく

しっかり聴いてくれると心地よくなって話しやすくなります。
反対に横柄な態度であったり無表情であったりすると、どんなに上手に話していても気持ちが萎えていきます。
お笑いも客のウケによって上手くなっていくというのはありますよね。
つまり話し上手は聴き上手がつくっていくのがわかります。
だから聴き上手の人が増えれば、話をするときに自分が聴いてもらったように感じる人が多くなり、話やすくなっていくのです。

私は自分の子どもの卒園式で答辞をさせていただいたことがありましたが、その時あがって手が震えてしまい、見ていた家族も恥ずかしかったそうです。
その私がこうして人前でお話しさせていただけている仕事をするようにまでなったのは聴けるようなったからに他なりません。
話す相手も聴けるようになりたい人、なっている人ですから話せるようになったのです。

聴き方を学ぶことでコミュニケーション力もアップ

聴き方を学ぶことで「聴くと話す」の両方が底上げされ、それがコミュニケーション力のアップになる、そう確信しています。
話すのは自分のこと、聴くのは相手のこと、コミュニケーションは人との関係の中にあるものです。
それが勉強のように一人でするものとは違うところです。

そして相手の話しを聴くということは「一人ひとりに考えがあり、気持ちがある、それに良いも悪いもない」という考えが根底にあります。
キモチやオモイこそがその人自身であり、それを否定しない「そうか、そう思っているんだね」と受け止めることがその人を大切にしていることになります。
聴き方を学んでもらうことを通してそれを伝えていきたいと私は考えています。
違いを責めたり攻撃したりする場面を私たちは多く目にします。
評価や批判の前にその人の意思として聴く、そのチカラがたくさんの人につけば、コミュニケーションのすれ違いから起きる事件は減るかもしれません。

「あなたはそう思っているんですね」「私はこう思っています」これこそがコミュニケーションの「話す」と「聴く」です。
まずは聴くから始めます。
そして回りに聴ける人が増えてくれば、その中で話せば話し上手も手にいれられるというワケです。              
ぜひ、今日からでも始めてください。

「聴き方」のプロ

北原由美さん(一般社団法人 聴きプロ.com)

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