愛犬がストレスで若白髪になることも!注意したい犬のストレス

 | ドッグトレーナー
洲崎 ゆかり

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犬もストレスが重なると若白髪が増える

a03a2a36f4c2760e4ad37e3a90080ac1_m犬も人間と同じようにストレスが重なると若白髪が増えるらしい――。
動物学者で自閉症の啓発活動でも有名なテンプル・グランディン氏らの研究チームが、動物行動学会誌にそんな研究結果を発表しました。

動物がストレスを感じ始めるとコルチゾールが分泌され、このコルチゾールが学習、免疫、行動反応、健康などに悪影響を及ぼします。
サリー・ホプキンズ氏によれば、ストレスレベルはSTAGE1~7まで分類され、7までいくと動物は攻撃行動を起こすようになり、またそのような行動をとらない場合はその影響が内部へと向けられ、皮膚疾患、アレルギー、免疫力低下、消化不良、メタボリズム(甲状腺異常と関連する)の低下、卒倒(気絶)、脳障害、がん、脳卒中などの疾患となって現れるということです。
以下にSTAGE1~7の主な症状(行動)を記します。(この他にも様々な症状があります)

STAGE1 転移行動(地面の匂いを嗅ぐ、後足で体を掻くなど)
STAGE2 カーミング・シグナル(舌をぺろぺろする、あくび、突然伏せるなど)
STAGE3 ストレス反応(瞳孔が開く、パンティング、肉球に汗をかく、涎、フケなど)
STAGE4 犬が行動に出る一歩手前
     ・カーミング・シグナルを出さない、体が硬直する。
     ・隠れようとする、自閉的になり周りの刺激に対して反応を返さない。
STAGE5~7 唸る、突進する、咬みつく

犬のニーズを満たすための指標「5フリーダム」とは?

また最近の研究で、感受期の子犬が鳴いているのを鳴き止むまで無視すると、ニーズが満たされないことにより不信感が生まれ、自信をなくし、これにより依存心が高くなり、些細な事でもすぐに不安を感じるようになってしまい、成長段階でのストレスがその動物の生涯を通じて悪影響となることがわかってきました。

犬が不快感をしめしたら、それはニーズが満たされていないというサインですから、まずはそのニーズが何かを理解し対処してあげなければいけません。
できれば苦痛を感じる前にニーズを満たすことが大切で、その一つの指標となるものが「5フリーダム」と言われるものです。

「5フリーダム」とは、生産動物(牛・豚など)を扱うイギリスの教会Farm Animal Welfare Councilが1993年に採択したものですが、生産動物にとどまらず、すべての動物福祉を考える時の指標とされ、もちろん犬にもあてはまり、この5つの自由が保障されていない動物は問題行動を発現しやすいのです。

犬と猫の5フリーダム
① 正しい食事管理と新鮮な水の保障(飢えと渇きからの解放・自由)
② 清潔で、心地良い住環境の保障(身体的または熱など不快感からの解放・自由)
③ 疾病予防、早期発見・治療の機会の保障(痛み・傷害・病気からの解放・自由)
④ 恐怖や精神的苦痛を与えられない保障(恐怖と絶望からの解放・自由)
⑤ 犬や猫が持つ生来的行動をとることの保障(正常な行動を示す自由)
           (「犬と猫の行動学」内田佳子・菊水健史(著)より)

自分の犬に何か問題行動がある場合、まずは5フリーダムをチェックすることです。
社会化不足にすると④が満たされていないという事になり、お散歩嫌いになったりします。また、時間がないからとあまりお散歩に連れていかなかったり、狭いケージの中で過ごすことが多かったりすると、⑤が満たされていないという事になります。
まずは犬としてのニーズを満たしてあげる事。これが、ストレスが少なく、またストレスに強い犬にする上で最も大切な事と言えます。

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