学校や職場で人間関係に悩まされたときどうすれば良いか?

 | 心理カウンセラー
青柳 雅也

この記事を読むのに必要な時間の目安: 約 1 分

人間の悩みは”人間関係”しかない

50cf6975fd0488852bdc9e2c2bcd9cb0_s皆さんは、どんなことで悩みますか?
人はひとりで生きるわけにはいきません。
どんな環境にある人も、間接的にも誰ともかかわらず生きることはできないでしょう。
精神分析学者ジークムント・フロイトは、人間は本能が壊れた動物だといいました。
他の動物とは違って、食欲や性欲などの欲求が本能によって制御されないからです。
そのためには「自我」が必要です。

そこで、自我を確立させるためには他者が必要なのです。
他者がいなければ、自分がどんな人間かさえも分かりません。
ところが他者と共存するには煩わしさが伴います。
心理学者アルフレッド・アドラーは、人の悩みは究極に言えば「人間関係」以外にないといいます。
そんなアドラー心理学から対策を考えていきましょう。

人間というのは自分の価値観で物事を見がち

2000年以上も昔に真理を説いた仏陀が残した言葉のひとつで、私たちが日常で使う「四苦八苦」という言葉には、人間から切り離すことができない8つの苦の意味が含まれています。
その一つが「怨憎会苦」。意味は恨んだり憎んだりするような相手と出会い関わってしまうことです。

アドラーは、「世界を複雑にしているのは自分自身であり、本当はシンプルなのだ」といいます。
よく考えてみてください。私たちは人間関係で悩むと、事実以外のことに勝手に色々な色付けをしてしまいます。
つまりはネガティブな「妄想」です。
例えば、『きっと皆が私のことこう思っている…!』と悩んでいるとき、皆って誰?本当にそう思っていると実際に聞いたのか?といわれると、きっと違うと思います。
「本当の事実」だけに対処していけば、使うエネルギーはもっと建設的なことに使うことができます。

何が自分の課題なのかをベースに考えることが重要

例えば、高校生が進路に悩んでいたとします。本人はデザイン系の専門学校へ行きたいのだけれど、親は四大への進学を望んでいるとします。
その際、自分が高校生だったら?あるいは親の立場だったらどうしますか?
何が自分の課題で、何が相手の課題なのか?そして、自分の人生の責任は、最終的に誰が取るのかということを考えてみましょう。
相手の課題に土足で踏みこみ過ぎないこと、相手の人生を自分が生きようとしないことです。
一見、自分は自分、他人は他人といった感じで冷たく感じますが、そうではありません。
これを”涼しい人間関係”の入り口だとアドラーは表現しています。
高校生は、参考までに親に相談すればいいし、親は助言を求められたら選択肢というものを伝えればいいのです。

自分でやるべきことを選択して人生を切り開いていく

「自己憐憫」という言葉があります。
要するに、自分を”かわいそうな自分”にしてしまうことです。
「こんなに頑張っているのに!」「こんなにまっとうに生きているのに!」「私の方が正しいのに!」しかし、本当にそうであったとしても、嘆いたところでうまくいかない物事は改善されません。どれだけ嘆いていてもです。
「…で、どうしたいのか?」「…で、なにができるのか?」ということを考えなければ、変化は起きないのです。

その選択権は自分が握っています。
何か工夫をするにも、挑戦するにも、環境を変えるのも、自分に選択権があることを忘れてはいけません。
その選択が失敗したと感じることもあるでしょう。
でも、自分に嘘をつきながら生きることを考えたら、そんなことは取るに足らないことなのです。
自分の人生を生きられるのは、あなたしかいないことを忘れないでください。

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