偽ニュースなぜ拡散する?人間の「慣れる」「共感」という性質が影響か

 | 心理カウンセラー
青柳 雅也

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メディアが何を大切にして発信するか?

私たちはメディアによって多くの情報を得ていますし、遠くで起きていることや、自分に関係のないものまで知ることができます。
そして情報は、インターネットによって格段に広がりとリアルタイム性や多様性を生み出しました。
まさに現代は情報戦争の大激戦時代なのかもしれません。

日本ではさほど耳慣れませんが「POST TRUTH」(脱真実)という言葉ですが、世界最大の英語辞典であるオックスフォード英語辞典は、2016年を象徴する「今年の単語」に「POST TRUTH」を選びました。
「ウォールストリート・ジャーナル」や雑誌「ニューヨーク」にはファクト・チェッカーが居て、記事の内容の正確さが常に検査されています。
しかしインターネット上などのメディアはアクセス数を取ることが最優先され、記事の正確性は「ゆるくていい」と考えられているので、真実に関する品質管理は、二の次になってしまっています。

アメリカ大統領選でその効果が…

ドナルド・トランプ氏が1月20日にアメリカ大統領に正式就任しました。
そのトランプ氏が当選した、昨秋の大統領選挙で一躍注目を集めたのが、不確定で誤解を意図的に招きやすい情報や明らかな偽ニュースが拡散していく「POST TRUTH」(脱真実)の現象でした。
ねつ造された情報がインターネットの保守系のサイトが取り上げることで注目され、それがソーシャルメディアを通じて一気に広がっていったのです。
トランプ大統領は、自らインターネットを利用して露出しています。
「POST TRUTH」(脱真実)が今のアメリカの状態を作っているともいえなくはありません。

情報に与える発信者の影響

ブームというのは人間が作り出し、人間がのっかります。発信する人は、それなりの影響力を持った人が適任です。
だから日本で流れるCMなども起用するタレントはとてもイメージの影響を考えられて起用されています。
そういった効果を持つ人が兼ね備えている要素として3つ考えられます。
・親近感
・優越感
・憧れや尊敬
もしかしたらトランプ大統領の場合、かしこまっていないことによる「親近感」や、強さを前面に出すことでの「憧れ」ということが、影響力となっているのかもしれません。

人間の「慣れる」「共感」という性質

人間は色々なことに慣れていきます。ある意味、これだけ情報を得ることに慣れてしまっている世界なので、人は、より刺激の強い情報を求めています。
そして、人は「共感」する生き物です。例えば、誰かの悲しみを他社も感じることができますし、感じてもらうことで悲しみが少し晴れることもあります。
この2点の「過激で共感できる」情報は影響力を持ちます。
強い言葉や口調で、誰かが思っていることを代弁することで、情報力をもつのです。
昨年流行った「日本死ね」という主婦の情報や、マツコデラックスさんや坂上忍さんなどのタレントが影響をもつことはその表れではないでしょうか。

ですから情報が身近な現代では、我々”受け取る側”の人間が、目の前の情報を「面白いから」だけで受け取る怖さを認識することが大切なのではないでしょうか。

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