英語は小3から これで子どもたちの英語の習熟は進むか?

 | 英会話講師
ゴーン 恵美

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英語必修化は小学校3年生からに

e02e53e7660e6cb8eed98ec319b7e628_m2008年、小学校5年生6年生を対象に外国語活動としてスタートした日本の英語教育ですが、2020年には、小学3年生より必修化、5年生からは教科化が完全実施されることになります。
この動きは近隣国からするとかなり遅れを取ってはいるものの、指導側や習得側など、異なる見地から様々な意見が出ており、教育界において、現在最も大きな話題の1つとしてその注目を集めています。

3年4年生の必修化とは、聴く話す事を中心に行われ、それまでの5年6年生の外国語活動がそのまま引き継がれます。
5年6年生では、それに読み書きが加わり、「聴く、話す、読む、書く」の4技能を意識した教科化になると言われています。
そして、そこでは検定教科書が使われ、試験も取り入れられ、成績がつけられます。その評価の仕方については特に話題になっているようです。
相当長い期間、問われ続けてきた日本の英語教育ですが、遅ればせながらもやっと前進していると言えそうです。

英語でのコミュニケーション力がアップ

さて、その前進は、2008年の取組みから今までの間で、どれだけの変化を及ぼしてくれたのでしょうか? 
文科省国際教育課外国語教育推進室の調査では、世間の懸念をよそに、とても喜ばしい結果が報告されています。
私が最も素晴らしいと思った結果は、「外国の人が話しかけてきても受け答える」と回答した人が68%、なんと頼もしい結果です。
この結果こそが、コミュニケーションとして使われる英語を意識し獲得して行っている証と言えるのではと思います。
知識の詰め込みを楽しんでいるのではなく、使う楽しみを理解しているからこそ出た結果でしょう。
様々な意見が交わされながらも、2008年からの英語教育の変化がもたらした素晴らしい結果だと言えます。

子供たちの英語教育に格差が起きないようにすることが大切

さて、今後の日本の英語教育についてですが、この夏以降に、検定教科書が配付されるという事です。
使用されるか否か各学校次第ではありますが、こうやって現実に動いて行くことに我々は敏感にならなければなりません。
日本中の子供たちの英語教育に格差があってはならないからです。

これまでの喜ばしい変化を受けて、3年4年生の必修化も大きく期待されるのは間違いないと思われます。
どんな活動であれ、英語に親しむこと、楽しむことに大きな意味があります。

教科化されれば、さてその評価はどうなのかと、既に多くの意見が交わされているようですが、そのような側面にこだわり過ぎず、型にはまらずに英語を学ぶことが出来る環境作りにもフォーカスしてほしいと思います。

例えば、登校時、給食事、掃除時間、たくさん隙間時間があります。
そんな時間を利用して、CDを流す、英語番組を画像で流すなど、短時間の英語環境を作る事も可能です。
学年にこだわらず、学校全体で、そのような工夫をする事で、必修化、それに続く教科化は生きてくるはずです。
嬉しい事に、このような考え方を形にした「モジュール学習法」という学習法が取り入れられる方向にあるようです。
授業前や帰りの時間に10分から15分程に反復練習を意識したDVDなどを視聴するものですが、是非全ての学校で取り入れられるような働きかけがある事を国には期待としたいところです。

確かに教科書の内容も大切でしょう。その評価の仕方も無視はできません。
しかし、子供たちが分け隔てなく楽しめる英語環境作りをすることで、そのあたりを異常に問題視することもなくなるのではないでしょうか。

英語環境を国もバックアップすべき

もう一つ懸念されている事、小学校において外部からの英語専門指導員を雇用可能な自治体とそうでない自治体により発生する英語格差、英語教室などに通う子供達とそうでない子供達の英語経験の格差、英語環境の格差がどのように反映されるかです。
それこそ、国主体で自宅にて利用できるCDなどを開発し、各家庭に配付、家族単位での英語環境作りなど、年齢にこだわらず可能であり、家族単位で取り組める大変魅力的な手段だと思います。
国には、せめてそのような予算を組んでほしいと願います。

このような英語環境が確立されれば、その後に続く3年4年生の必修化、そして5年6年生の教科化への動きに、無理なく馴染んで行ける事も期待できます。
指導を進める教員たちの負担も苦手意識も多少は軽減されるでしょう。
研究に研究を重ねられた英語教育を成功させる事は、そのような何気ない型にはまらない「英語環境作り」次第なのかもしれません。

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