夫のイクメン気取りを許せない妻が増加中?実情と理想はどうなのか

 | 社会福祉士
中原 崇

この記事を読むのに必要な時間の目安: 約 1 分

育児に携わる男性が増加傾向

育児は女性だけでなく男性もすべきと叫ばれるようになり、「イクメン」という言葉が世の中に浸透するようになりました。
世間を見ても育児に携わる男性は確実に増え、離婚した夫婦で父親が親権をとるケースが増えている事からも分かるように、育児に関する男性の意識は高まっているようです。

イクメン気取りの夫に女性側から怒りの声が

9643821125fdcf25b3ad7e8042e9433b_mそのような中、「この程度の育児でイクメン気取りになるな!」等の女性側からの怒りに満ちた声があがっています。
それは何故でしょうか。
私は女性が怒りの声をあげるのには2つの要因があると思います。

1つは女性が「イクメン」という流行に過剰に反応して、「男性も女性と同じやり方で育児をしてくれる」「男性も育児を第一に考えてくれる」という思いを抱いていることです。そして自分が抱いていた理想の「イクメン」との現実に違いがあるので、「この程度の事でイクメンを気取るな!」という怒りになるのです。
この怒りは「育児をしないこと」に対する怒りではなくて「自分の理想とするイクメン」でない事に対する怒りです。

2つ目は以前「女性から男性へのDV」のコラムでも書きましたように、女性の人権という錦の旗の前での安心感です。
夫が妻の立ち居振る舞いを批判すると世間から批判され、離婚やDVの要因となりえます。
しかし、女性が男性を批判しても問題にはならず(むしろ奨励される風潮があります)、妻もそれがわかっているので声を大にして夫を批判できるのです。

多くの男性は自分の立ち位置を認識している

女性から見ると(男性から見ても)、確かに「イクメン気取り」の人はいます。
ところが、子どもを持つ男性全てがこのような「イクメン気取り」なのでしょうか。
ご存知のように世の中には育児に熱心で、妻よりも家事や育児が上手い男性は大勢います。(私自身「イクメン」という言葉は好きではありませんが、ぐうたら主婦よりは、よっぽど的確な育児をしている自負はあります)。
また、素直に「自分は育児が苦手」「自分がしている事ぐらいでは育児と言わない」と、自分の立ち位置を認識している男性も多々います。

「イクメン気取り」と本当の「イクメン」、あるいは「育児が苦手と認識している男性」の割合はそれぞれどの程度なのか、はっきりとした数値はありません。
そう考えると「イクメン気取り」に困っているのはあくまでも一部の女性です。
夫が熱心に家事育児をして家庭円満なケースもありますし、夫が家事育児を全くしないけど、家庭円満なケースもあります。
自分の夫が「イクメン気取り」な姿に、怒りが込み上がる女性の気持ちもわかりますが、まるで全ての男性が「イクメン気取り」や全ての女性が苦労をしている等の偏った彼女たちの声にも世間(男性だけでなく女性も)は怒りを感じています。

余談ですが、「イクメン気取り」ならぬ「育児のプロ気取り」(何かと子どもに干渉し、自分の価値観を子どもに押し付けたり、押し付けていることに気付かない親)な女性も沢山います(むしろ、「イクメン気取り」よりも多数いるように見受けられます)。
この事に気付いていない母親は、成人した子どもから距離を置かれたり攻撃をされて、心理的不安定になることがあります。

育児は家庭円満のための手段の一つと認識することが重要

そもそも、家事や育児の割合は夫婦半々でなければいけないのでしょうか。
また、育児や家事のやり方は夫婦同じでなければいけないのでしょうか。
私のコラムでも再三述べてきたように、育児や家事というのは家庭が円満になるための手段の一つです。
例え夫が「イクメン気取り」でも子どもが健やかに育ち家庭が円満であれば、嘆くようなことではないのです。
そして世の中の女性は「イクメン」に憧れているようですが、夫が自分よりも家事・育児ができると、妻自身がプレッシャーを感じたり夫に嫉妬をするのも現実の一つです。 

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